市場シェアで日本に及ぼない韓国、ディスプレイ装置の世界シェア

2017年から2019年までの3年間における世界のディスプレイ装置市場において、日本のメーカーの売上高が50%以上を占めていることが分かった。同じ期間、韓国の機器メーカーの市場シェアは25%であった。韓国ジイレック紙がIHSマークィットの調査を基に報じている。

同調査によると、直近3年間(2017-2019)のディスプレイ装置の市場規模は、542億8800万ドル(約6兆円)となった。今後3年間(2019-2021)の間に同市場規模は、その前の3年間より29%減少し、385億9100万ドル(4.2兆円)になると見ている。

日本企業は主に高価格帯の機器においてシェアが高いとのこと。

キヤノン(Canon)とニコン(Nikion)は、ディスプレイ露光装置(exposure)市場を二分。最近3年間で両メーカーのシェアは98%に達するという。ディスプレイの生産ラインの最大サイズである10.5世代基板用露光装置はニコンが独占。露光装置は、フォトリソグラフィ(photolithography)工程象徴機器であり薄膜トランジスタ(TFT)の形成などに使用される。 TFTは、液晶ディスプレイ(LCD)と有機発光プレイ(OLED)の両方に必要である。フレキシブルOLEDに適用されるタッチ一体型パネル(TOE、サムスンディスプレイが称するワイオクタ形式)工程にも露光装置が使われる。

韓国国内では、LG電子の材料生産技術院(PRI)がデジタル露光装置を開発し、LGディスプレーが8.5世代LCD生産ラインに量産適用しているとのこと。デジタル露光装置は、一般的な露光装置とは異なりマスクが必要なく、多品種少量生産のディスプレイの製造に使われているようだ。

露光装置と有機物蒸着装置(evaporator)も日本のメーカーが独占する領域のようだ。蒸着装置と露光装置の2つの分野がディスプレイ装置全体の市場売上高の20%ほどを占めるとのこと。最近3年間の市場シェアは、日本のキヤノントーキー(Canno Tokki)とアルバック(Ulvac)がそれぞれ55%、11%を記録した。韓国ではソンイクシステム(12%)、SFA・SNUプリシジョン(6%)などがディスプレイメーカーの量産ラインに装置を供給してきたが、最近では、キヤノントーキーの機器に収れんされつつあるとジイレック紙は報じている。

TFTの形成と薄膜のキャップ(TFE)工程に使われる化学気相蒸着(CVD)装置も高価格帯に属する。この分野の装置は、米国アプライドマテリアルズが市場を掌握している。最近3年間のシェアは84%を記録した。 LGディスプレイが国内主成分エンジニアリングCVD装置をTFTとTFEの一部工程に活用しながら国産化が行われた。主成分エンジニアリングシェアは8%だったと集計されいてる。

物理気相蒸着装置(PVD)の分野でも韓国メーカーが日本、米国企業を追いかけている分野だという。最近3年間の市場シェアでサムスンディスプレイの協力会社であるエイチアンドイルジャ(H&iruja Co., Ltd.)が16%、LGディスプレイの協力会社であるアバコ社が7%を記録した。 1、2位は日本アルバック(52%)と米国アプライドマテリアルズ(22%)が占めたとのこと。

ジイレック紙は業界関係者の話として、「韓国の機器メーカーは、OLED製造工程の一部分野で大きな成功を収めた」としつつ「しかし、日本の機器メーカーが、フォトリソグラフィ装置と蒸着装置のように、売上高が大きい重要な領域ではまだ大きな影響力を発揮している」と述べたと報じた。


コリア・エレクトロニクス

コリアエレクトロニクス(KOREA ELECTRONICS)は韓国の電子産業専門の日本語メディアです。サムスン・LG・SKハイニクスなどによる電子産業(半導体・ディスプレイ・バッテリーなど)の動向などを日本語でワンストップで伝えます。日韓および東アジアのWin-Winに資することが運営理念です。